全日本不動産政治連盟(日政連)は、昭和53年11月2日、元建設大臣・野田卯一会長の下、消費者の市場選択の自由、中小不動産業者の権益を擁護するため、その持てる政治力を充分に発揮し、力強く前進するとの「宣言」を採択し公益社団法人 全日本不動産協会を母体とし創設された、歴史ある政治団体であります。 設立当時、長く低迷する経済不況と規制過重の土地政策によって、不動産業界は深刻な事態に直面しておりました。この事態を組織の総力をあげて打開し、国民の生活基盤の安定と向上、業界の健全な発展を期して立ちあがったものであります。従って、日政連は、国会・政府等に対し、不公平な土地税制の改善、低利長期の住宅宅地の融資制度の確立などを強力に働きかけると同時に、自らの公正な取引業務の確立にも取り組んで参りました。
この度、令和5年6月30日に開催されました年次大会及び幹事会におきまして、秋山会長の後任として、第22期会長に就任致しました。大任をお受けしたからには、皆様からのご協力をいただきながら、誠心誠意、業界発展のため職責を果たして参りますのでよろしくお願い申し上げます。私ども、全日本不動産政治連盟(略称 日政連)は、昭和27年に設立された日本で最も歴史のある不動産流通団体の公益社団法人全日本不動産協会の会員を母体に、不動産取引業制度の確立と不動産業者の権益擁護と地位向上のため昭和53年に設立いたしました。設立以来、中小不動産業者のための政策実現と消費者利益に資する要望活動を続け、近年では「登記手数料の減額」、「宅地建物取引士への呼称変更」「長期譲渡所得100万円特別控除の創設」「銀行等の不動産仲介業参入阻止」等の成果を挙げています。日政連の活動は地味であり、即効性のあるものではありませんが、我々の業界を健全に発展させるためには、我々を取り巻く現状や課題について多くの政治家に理解してもらうことが必要です。そのため、当連盟は野田聖子衆議院議員を会長として自民党衆・参国会議員約260名が参画され、平成26年に設立された「全日本不動産政策推進議員連盟」を通じて、不動産業界の健全な発展に寄与すべく、土地・住宅の流通促進等の不動産政策実現を図る活動を行っています。我が国では、少子高齢化で人口減少が進み、将来にわたって不動産需要の減少や人手不足の深刻化が懸念されています。また、「銀行の不動産業参入問題」「空家問題」「外国人の土地取得問題」など個々の力では対応できない事も多くあります。
このような諸問題を解決するためには、47都道府県の会員の皆様からの声を、政府、関係省庁、全日本不動産政策推進議員連盟及び顧問議員を筆頭に政治家の方々に届け、粘り強く陳情・要望活動を行っていくしかありません。
皆様にはこのような日政連の活動をご理解いただき、さらに充実した活動を行って参りますので、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりますが、会員の皆様の益々のご健勝とご事業の発展を心よりご祈念致しまして、ご挨拶とさせていただきます。
全日本不動産政治連盟
会長 中村裕昌
あなたの声を政治を通して事業・生活に反映させます。
本会は不動産取引業者の政治意識を高揚し、不動産取引業制度の確立及び権益を擁護し、政治経済の研究を行うと共に、国民生活の向上と健全なる議会政治体制の強化を図ることを目的とする。
本会の会員は次のとおりとする。
(1)正会員 公益社団法人全日本不動産協会に所属する会員。ただし、法人会員にあっ ては代表者個人。
(2)賛助会員 本会の趣旨、目的に賛同する個人。